2019年1月29日
1月25日(金)、「平成30年度ふくおか健康づくり県民会議総会~日本健康会議 in 福岡~」が福岡市で開催されました。
「平成30年度ふくおか健康づくり県民会議総会~日本健康会議 in 福岡~」(以下本会議)には小川洋福岡県知事をはじめ、同会議を構成する福岡県医師会、福岡県商工会議所連合会など110の関係団体や自治体の代表者、関係者など約300名が出席しました。
また共催した日本健康会議からは渡辺俊介事務局長が出席、「日本健康会議が目指すもの~「健康なまち・職場づくり宣言2020」達成状況」の報告、講演を行いました。
本会議の冒頭、小川知事は主催者を代表して挨拶に立ち、「県民が地域の中で健やかで心豊かに過ごすために、自ら健康を維持、増進し健康寿命を延ばすことできるよう①健診受診率向上②食生活の改善③運動習慣の定着の3つを柱として、2018年8月に本県民会議を立ち上げた。健康長寿県実現に向け、健康づくりの輪が一層広がっていくようこの運動を前進させたい。」と述べ、本会議開催の趣旨や福岡県民の健康寿命延伸への取組み強化に向けた決意を述べました。
続いて来賓挨拶になり、根本匠厚生労働大臣より「ふくおか健康づくり県民会議と日本健康会議がその理念と目標を共有し本会議が開催されたことはたいへん意義深いことです。本日の会議を契機として健康寿命延伸と医療費の適正化を目指す予防・健康づくりの取組が一層福岡県民に浸透し、その輪を全国にひろげていただけることを期待します」とのビデオメッセージが寄せられました。
また来賓としてもう一方、福岡県議会議長井上順吾氏より「健康寿命延伸は県政の大きな課題となっています。三つの取組みを県民運動として拡げていくことが重要です。議会として行政と一体で取り組んでいきたい」との挨拶を畑中茂広同副議長が代読されました。
続いて本会議の会長である小川知事が議長となり以下の議事が進められました。
(1) ふくおか健康づくり優良取組み団体・事業所表彰、
「ふくおか健康づくり団体・事業所宣言」登録団体・事業所のなかから、その取組みが先進的でかつ効果的な団体・事業所として「日産プリンス福岡販売株式会社」など5社の表彰式が行われ、小川知事から表彰状と記念品が贈呈されました。
(2)ふくおか健康づくり県民運動ロゴマーク選定
昨年募集したこの県民運動のロゴマークデザインには120件の応募があり、福岡市在住のデザイナー中野裕子さんの作品が選ばれ、小川知事から同氏に感謝状と記念品の贈呈が行われました。以下が選ばれた県民運動ロゴマークです。
(3)取組みの3つの柱ごとの行動目標設定
本県民運動の3つの取組みそれぞれに行動目標を設定することが提案され、決定されました。その行動目標は①健診受診率向上について「特定健診受診率70%以上、がん検診受診率50%以上」②食生活の改善については「1日350gの野菜摂取、1日あたり小さじ約半分(約2g)の減塩」③運動習慣の定着に関しては「1回当たり30分以上、週2回以上」――を目指すとしています。
これらの議事の後、講演の部となり、以下の各氏から健康なまち・職場づくりへの様ざまな取組み等の現状が豊富なデータと共に語られました。
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「健康なまち・職場づくり宣言2020」の達成状況
日本健康会議事務局長 渡辺俊介氏
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「健康寿命の延伸に向けた医師会の取組み~福岡県民100年健康ライフ構想~」
福岡県医師会 副会長 堤 康博氏
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「スロージョギングの効果と実践について」
福岡大学スポーツ科学部 教授 檜垣靖樹氏
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「久山町研究と「ひさやま元気予報」について」
九州大学大学院医学研究院 教授 二宮利治氏
後半は、福岡県の健康づくりへの取り組み事例として以下の4件が紹介されました。
・ESから始めた健康診断受診率向上の取組み
日産プリンス福岡販売株式会社 人事部長 麻生朋子 氏
・「食の健康サポート店」と「イオンモールウォーキング」の取組み
イオン九州株式会社 九州政策推進 顧問 辻 和弘 氏
・古賀市職域対抗「歩く王決定戦」の取組み
正興ITソリューション株式会社 代表取締役社長 有江 勝利 氏
・中間市におけるケアトランポリンを活用した介護予防の取組み
中間市 市長 福田 健次 氏
この事例報告では、自治体トップの古賀市の田辺一城市長、中間市の福田健次市長が自ら登壇され、それぞれの自治体での多様な方々と協力・連携した予防・健康づくりの取組みの現状が熱く語られました。
最後に、九州大学大学院医学研究院教授 二宮利治氏から、これらの取組みに関する講評があり「平成30年度ふくおか健康づくり県民会議総会~日本健康会議in 福岡~」はお開きとなりました。
会議の模様や講演の詳細は、下記よりビデオ会議録としてご覧いただけます。