2019年3月15日
「ふくい健康会議～日本健康会議in福井～」（以下本会議）には西川一誠福井県知事、大中正光福井県医師会長、伊東忠昭福井県経済団体連合会副会長の他、同会議を構成する110余りの関係団体や自治体の代表者、企業関係者など約240名が出席しました。
会議の冒頭、西川知事は主催者を代表して挨拶に立ち、「官民の協力のもと、平均寿命、健康寿命の延伸に力をいれ、幸福度全国1位を連続して達成している。これをさらに向上させるため、「食、運動、社会参加」の三つの主要な分野で県民が関心を持ち主体的に活動していくことが重要で、関係団体と行政が総力を挙げてこれを応援し、健康寿命日本一を目指したい」と述べ、福井県民の健康寿命延伸への取組み強化に向けた挨拶がありました。
続いて大中正光福井県医師会長から「人生100歳時代になり、治療、延命、社会復帰を目指す医療から、地域、社会で医療・介護を一体で充実させQOLを維持していく医療の時代になった。「健康長寿日本一のふるさとふくい」の実現を目指して、医師会、行政、保険者などの皆さまと協力を強め推進したい」と述べた、
続いて伊東忠昭福井県経済団体連合会副会長より「人口減少で経済社会の活力低下が指摘される中、誰でも健康で働ける生涯現役社会の実現が求められている。企業では従業員の健康増進を図る健康経営への取り組みが真の働き方改革となる。関係の皆さまと連携、協力して生涯現役社会の実現に取り組んでいきたい」との挨拶がありました。
また、来賓を代表して根本匠厚生労働大臣より「福井県は地域が一体となって予防・健康づくりに取組まれ「第7回健康寿命をのばそうアワード」で厚生労働大臣賞を受賞されるなど他の模範となる実績を上げておられます。県内の保険者、医療、経済団体など関係者が結集して発足したこの「ふくい健康会議」の結成を契機に、これまで取組んでこられた予防・健康づくりが一層福井県民に浸透し全国のモデルケースになることを期待します」とのビデオメッセージが寄せられました。
続いて議事前半の講演に移り、共催の日本健康会議より渡辺俊介事務局長が「『健康なまち・職場づくり宣言2020』の達成状況」の演題で、今回の福井県と日本健康会議の共催となる本会議の意義や、日本健康会議が推進する「健康なまち・職場づくり」についての活動や2020年を目標とした達成進捗状況についての報告等がありました。
続いて予防・健康づくりに関する施策を総合的に推進する厚生労働省より、宮崎保険局医療介護連携政策課長が「健康なまち・職場づくりの課題と政策の方向性」の演題で、健康寿命の延伸に向けた、これまでの、そしてこれからの予防・健康づくりの主要な取組みや2040年を展望した中長期的な政策の方向性について多様なデータを使いながら講演されました。
また、コラボヘルスや健康経営の観点から企業の健康投資などの政策を推進する経済産業省の西川ヘルスケア産業課長から「生涯現役社会の構築に向けた健康経営の推進について」の演題で、予防・進行抑制・共生型の健康・医療システムや関連産業の動向および同省が日本健康会議など多くの関係機関と連携して進めている「健康経営優良法人」認定制度など健康経営の推進の意義などの話が多彩なデータとともに語られました。
休憩後の第二部として福井県での「予防・健康づくり」の取組み発表として、 ① 福井県医師会、②協会けんぽ福井支部、③健康経営に取組む事業所、のそれぞれの代表から、各方面での予防・健康づくりの取組に関しての報告・講演がありました。 まず、福井県医師会でがん検診体制の強化など担当している広瀬理事より「県民が安心をし社会に貢献するがん検診」と題し効率的で質の高いがん検診の体制づくりなどの取組みなどについて報告、発表がありました。
続いて、協会けんぽ福井支部 畑（はた）支部長より「協会けんぽ福井支部の健康づくり推進事業について」と題し、同支部が取組む「健康経営・健康づくり宣言事業」や「具体的な健康づくり事業について地域の保険者としてのアプローチについて報告、発表がありました。
続いて、健康経営を積極的に推進している企業より、株式会社日本エー・エム・シー 高橋総務部長が「我が社の健康経営の取組み～ダイバーシティ推進・働き方改革・健康経営を三位一体で～」と題して、多様な人材で構成される同社の特徴を考慮した健康経営等の取組みについてその施策と効果等について報告・発表されました。
締めくくりとして 福井県健康福祉部長 池田禎孝氏より「福井県の健康長寿施策について」の演題で、これまでの福井県での「健康なまち・職場づくり」の政策実施とその効果、今後の「食」、「運動」、「社会参加」を三本柱とする取組み方針や「一市町一健康づくり」などの推進に関しての報告、発表があり、閉会となりました。
会議の様子は、動画議事録からも御覧いただけます。
