大阪府が主催し日本健康会議が共催する「健活おおさか推進府民会議2019~日本健康会議 in 大阪~」は、9月13日大阪市中之島の中央公会堂で府民および同会議が発足するにあたって趣旨に賛同し参加する多くの団体のトップやその関係の皆様など約800名が出席、開催されました。
同会議は冒頭 吉村大阪府知事から「2025年の大阪関西万博は『いのち輝く未来社会のデザイン』がテーマでありいのちや健康に関する取組みを取り上げる。このような取組みをライフサイエンスに強い大阪府の力も生かし、府民の皆様が健康で生き生きと活動できるようつなげていきたい。このため、この会議の活動方針にもあるよう、医療関係者など多くの関係者の協力を得て官民一体で府民の健康寿命の延伸、健康づくりに取組んでいきたい」と本会議の目標等を踏まえた主催者挨拶がありました。
続いて共催の日本健康会議共同代表の横倉義武日本医師会会長より「少子高齢化で社会保障の支える側が減少する中、多くの課題が出てきている。こうした課題を前向きに解決しこの皆保険制度を維持してゆくためにも健康づくりを推進し、健康寿命延伸に、国、自治体、医療関係、経済界などオールジャパンで取り組んでいく必要がある。こうした取組みを推進するため日本健康会議の活動を進めてきた、ご関係の皆様の努力で、地域での予防・健康づくりの機運が浸透していることを実感している。今後取組の質の向上を含め、さらに全国に予防・健康づくりの輪を広げていきたい」と述べました。
続いて前日の安倍内閣改造で就任した加藤厚生労働大臣から「地域が一丸となって予防・健康づくりを進めていくことが重要だ。本日の会議を契機として大阪府民の健康づくりの取組みが一層浸透しさらにこうした取組みの輪が全国に広がることを期待します」と来賓ビデオメッセージが寄せられました。
続いて同会議の発足にあたり、藤井大阪府健康医療部長より「健活おおさか推進府民会議」の趣旨説明や107の構成団体の皆様の紹介および活動方針などの説明があり、出席者全員の拍手でこれを承認し、オール大阪体制で「健活おおさか推進府民会議」の活動がスタートしました。
その後会議は第二部の「日本健康会議における取組み状況」のセッションで渡辺日本健康会議事務局長からの報告や、厚生労働省八神官房審議官、経済産業省西川ヘルスケア産業課長などの関連の政策動向の講演が続きました。
会議の休憩には帝塚山学院大学の新野氏による健康体操で体をほぐした後、第三部の「社会全体で推進する健康づくりの取組」のセッションに移り、特定非営利活動法人健康経営研究会理事長 岡田邦夫氏、大阪大学大学院医学系研究科教授 猪阪善隆氏から健康課経営や生活習慣病予防の重要性についての講演がありました。その後司会を岡田理事長が務め、取組み事例発表として泉大津市の南出市長、サンスター株式会社中西代表取締役、大阪市立総合医療センター生野医師よりそれぞれのテーマでの報告・発表がありました。
会議は最後に茂松大阪府医師会会長から閉会の挨拶がありお開きとなりました。
以下動画議事録を掲載します。
開会挨拶 大阪府 吉村 洋文 知事
開会挨拶 日本健康会議共同代表 横倉 義武 日本医師会会長
ビデオメッセージ 加藤 勝信 厚生労働大臣
趣旨説明・構成団体紹介・活動方針発表 大阪府健康医療部 藤井 睦子 部長
「『健康なまち・職場づくり宣言2020』の達成状況」日本健康会議 渡辺 俊介 事務局長
「健康なまち・職場づくりの課題と政策の方向性」厚生労働省大臣官房 八神 敦雄 審議官
「健康経営の推進について」経済産業省ヘルスケア産業課 西川 和見 課長
ブレークタイム 健康体操 帝塚山学院大学 新野 弘美 氏
「健康寿命の延伸につながる健康経営の取組みについて」特定非営利活動法人健康経営研究会 岡田 邦夫 理事長
「生活習慣病予防の重要性 ~慢性腎臓病(CKD)とは?~」大阪大学大学院医学系研究科 猪阪 善隆 教授
「健康課題解決のための官民連携・市民共創の実践」泉大津市 南出 賢一 市長
「サンスターグループの健康への取り組み」サンスター株式会社 中西 裕紀 代表取締役
「大阪市国保加入者への糖尿病性腎症重症化予防の取組み」大阪市総合医療センター 生野 淑子 氏
閉会挨拶 大阪府医師会 茂松 茂人 会長